2024年06月21日

会計士におすすめの経営企画!仕事内容や転職方法を紹介!

経営企画のポジションは、多くの会計士にとって魅力的なキャリアです。
経営企画は監査法人や企業経理で培った専門知識を活かし、企業の戦略立案や事業展開に直接関与することができるため、非常に大きなやりがいを感じることができます。

本記事では、会計士が経営企画に転職するメリットや具体的な仕事内容、転職方法などについて詳しく解説します。
実際の転職成功事例、募集中の公認会計士向け経営企画求人もご紹介します。

経営企画は会計士におすすめのキャリア

昨今、監査法人から企業への転職を希望する会計士が増加しています。
経営企画は会計士の転職先として人気の職種ですが、その理由として以下の3点が挙げられます。

経営に近いポジションでのキャリアアップ

経営企画は、経営者に近い立場で働くことができるポジションです。
経営戦略の立案に関与し、事業の方向性を決定する過程を学ぶことができるため、経営者として必要なスキルと視野を広げる絶好の機会となるでしょう。将来的な経営陣へのキャリアアップにもつながります。

ワークライフバランスの改善

監査法人での勤務は多忙を極めることが多く、ワークライフバランスを取るのが難しいとされています。
一方、企業の経営企画は監査法人よりも残業が少ない傾向です。また、計画的な勤務体系と充実した福利厚生が期待できるため、プライベートの時間も大切にすることができるでしょう。

高年収の維持・向上

監査法人は業務が高度化する一方で、増えた監査工数ほど会計士の報酬が上がっていないという実態があります。
企業経営における戦略的な役割を担う経営企画は、その責任と重要性が高いことが年収へと反映され、管理部門の中でも特に高年収が期待できる職種です。
監査法人から企業への転職は、年収が下がることが多いですが、経営企画の場合はその可能性が低く、むしろ年収が高くなるケースが多々見受けられます

会計士に特化した転職支援を受ける

経営企画の仕事内容

経営企画の主な役割は、企業の将来の方向性を定め、その目標を達成のための戦略を策定することです。
業務としては、市場調査や業界動向の分析から始まり、戦略的な事業計画を策定するとともに、具体的な目標を設定まで担います。この計画には、予算設定や収益性分析も含まれ、経営の効率化やリスクの管理も経営企画の仕事の一つです。

また、各部門と連携し、プロジェクトを推進しながら、達成された成果を評価することも経営企画の重要な仕事です。社内の各部門や関係者との調整やリソースの配分を行い、スムーズなプロジェクト実行を目指します。
定期的なミーティングや報告で計画の進捗を管理し、必要に応じて調整を行います。

以上のように、経営企画の仕事はビジネスの全体像を把握し、経営戦略の策定と実行に関わるため、経営に関連する専門知識と高い分析力が求められます。

会計士のキャリアアップ支援を受ける

経営企画における会計士の強みとは?

経営企画における会計士の強みは、以下の3点が挙げられます。

会計に関する専門的な知識

会計士は財務諸表の分析に精通しており、企業の経営状況を正確に読み解くことが可能です。
経営企画の業務である経営戦略の立案などで、会計士の持つ会計に関する専門知識を直接的に役立てることができるでしょう。
経営陣が重要な意思決定を行う際、会計士の提供する財務データと分析は、高く評価されると考えられます。

M&Aに関する経験と知識

FAS等でディールアドバイザリーを行ったことがある会計士であれば、M&Aプロセスにおけるデューデリジェンスや財務評価に関する専門知識を有しています。そのため、経営企画部門においてM&Aが検討される場合、会計士は重要な役割を担うことができるでしょう。
M&Aを通じて企業が成長し、経営戦略を拡張する過程で、会計士の知識・経験は直接的に価値を生み出します。

論理的な思考力

監査法人における監査業務は、複雑な財務情報を解析し、その結果を論理的に説明する能力が求められます。
この論理的な思考力は、経営企画の業務においても非常に重要です。
策定された戦略を社内外の関係者に明確に伝え、理解を得ることは、戦略的目標の達成に向けて必要不可欠なスキルがと言えるでしょう。

会計士キャリアを相談する

会計士が経営企画に転職する方法

ここまでお伝えしてきた通り、会計士としての経験とスキルは、経営企画への転職において大きな強みとなります。
特に、財務分析の能力、M&Aの経験、論理的思考力は、経営戦略の策定・実行に直接関連するため、これらをアピールすることが重要です。

また、経営企画の役割は業界や企業によって異なるため、応募先の経営企画で担う業務内容や企業文化について十分に情報を収集しましょう。その中で、自身のスキルを活かしてどのように貢献できるかを明確に伝えられるように準備することが重要です。

転職エージェントによる転職サポートを受けるのも有効な方法です。
経営企画に特化した転職エージェントは、募集側の企業が求めるスキルや業界情報を提供してくれるため、戦略的かつ効率的に転職活動を進めることができるでしょう。
さらに、転職エージェントは応募書類の添削や面接対策、非公開求人の紹介なども提供していますが、これらはすべて無料で利用できます。給与などの待遇面を代理で交渉してもらうことも可能です。

弊社MS-Japanが運営する「MS Agent」は、士業・管理部門特化の転職エージェントです。公認会計士をはじめとする士業や、企業の経理・経営企画・人事などの転職サポートにおいて30年以上の実績があります。
各業界・職種に精通したキャリアアドバイザーによる相談会を随時開催していますので、是非この機会に参加されてみてはいかがでしょうか。
詳しくは以下のリンク先も是非チェックしてみてください。

経営企画に転職後のキャリアパス

会計士が経営企画に転職すると、その後のキャリアパスはより選択肢の幅が広がります
組織内でのキャリアとしては、経営企画部門での実績を積んだ後、COOやCFOなどの上級管理職への昇進が見込まれます。
これらのポジションでは、経営全体の戦略を指揮し、企業の方向性を定める重要な役割を担います。
ただし、これらのポジションへの昇格は、組織の文化や方針に影響を受けやすい点に注意が必要です。

また、組織外部でのキャリアパスも豊富です。
代表的なキャリアとしては、戦略コンサルティングファームやプライベートエクイティファンドが挙げられます。さらに、経営企画を担った企業から離れ、他ベンチャー企業のCFOや上場企業の経理部長、他業種の経営企画部などでもニーズは高いでしょう。
経営企画の経験は、これらの職場で求められる“経営者目線での事業運営”の能力を習得していることの証明となります。

会計士キャリアを相談する

会計士から経営企画への転職成功事例

会計士から経営企画への転職成功事例弊社「MS Agent」を利用して会計士から経営企画に転職した事例を2つご紹介します。

監査法人からIPO準備企業の経営企画に転職したAさんの事例(40代前半/男性)

監査法人で10年以上勤めていたAさんは、新たなキャリアを求め一般企業への転職を決意しました。
多岐にわたる職種にエントリーしましたが、最終的にはIPO準備企業の経営企画ポジションに興味を持ち、そこで働くことを選びました。
Aさんの選択の決め手は、社長のビジョンへの共感でした。
多くの面接を受けてみたからこそ、自身が転職の際にもっとも大切にすべきポイントを明確にできたことが成功につながりました。

⇒詳しくはこちら

監査法人・企業経理を経て経営企画に転職したPさんの事例

Pさんは監査法人での会計監査経験後、エンターテインメント系事業会社で経理と管理部門を担当していました。
Pさんは公認会計士としての専門性をさらに活かすため、大手グループ会社の経営企画ポジションへ転職しました。
この結果、経理業務だけでなく全社戦略企画に関わることでキャリアアップを果たすとともに、充実した福利厚生のもと、柔軟な働き方が可能な環境でワークライフバランスも向上しました。

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会計士募集の経営企画求人事例

ここでは、弊社「MS Agent」で取り扱っている会計士向けの経営企画求人の一部をご紹介します。

経営企画と経理業務を担当する会計士求人

想定年収
700万円 ~ 1,200万円
仕事内容
経営企画業務
・FP&A :事業計画の立案および業績管理、財務データ分析
・ファイナンス政策立案・実行: 財務モデリング、資金調達実務
経理業務
・決算の作り込みのサポート(部門横断での関わり)
・企業側の思惑を踏まえた監査法人との交渉
応募条件
公認会計士、USCPA

買取事業大手企業の会計士限定経営企画求人

想定年収
1,000万円 ~ 1,200万円
仕事内容
・事業計画作成等の経営企画業務
・金融機関対応
・内部統制監査対応
・IR開示業務他持株会社の総務業務
応募条件
公認会計士

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経営企画の求人情報

経営企画の求人情報

上場企業やIPO準備企業などの高年収が見込める求人や未経験歓迎の求人など、幅広い経営企画の求人を掲載しています。
サイト上に公開されている求人はごく一部であり、会員登録することでより多くの求人をご確認することが可能です。

まとめ

会計士の持つ財務諸表分析の専門知識は、企業の戦略策定やリスク管理を担う経営企画で高く評価されます。
経営者に近いポジションで働く経営企画部門では、組織全体の方向性を左右する重要な決定に携わることができるなど、スキルアップと大きなやりがいの両方を得られるでしょう。
また、経営企画経験後はキャリアパスがさらに広がり、幅広い選択肢からキャリアを選ぶことができます。

経営企画への転職を成功させるためには、自身のスキルと経験を適切にアピールし、業界や企業ごとのニーズを理解することが重要です。
MS-Japanが運営する士業・管理部門特化型転職エージェント「MS Agent」は、公認会計士・経営企画のいずれの業界にも精通しています。会員登録から、キャリアカウンセリング、求人紹介、応募書類の添削、面接対策、内定後の条件交渉まで、全て無料で利用可能です。ぜひお気軽にご相談ください。

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この記事を監修したキャリアアドバイザー

森澤 初美

カナダ州立大学卒業後、新卒でMS-Japanへ入社。求人企業側の営業職を経験した後、2014年にキャリアアドバイザーへ異動。
2016年からは横浜支社にて神奈川県内の士業、管理部門全職種を担当し、現在は関東全域の士業、管理部門全職種を担当。

経理・財務 ・ 人事・総務 ・ 法務 ・ 経営企画・内部監査 ・ 外資・グローバル企業 ・ 会計事務所・監査法人 ・ 役員・その他 ・ IPO ・ 公認会計士 ・ 税理士 ・ USCPA ・ 弁護士 を専門領域として、これまで数多くのご支援実績がございます。管理部門・士業に特化したMS-Japanだから分かる業界・転職情報を日々更新中です!本記事を通して転職をお考えの方は是非一度ご相談下さい!

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MS-Japanの転職サービスとは

MS-Japanは、公認会計士やUSCPAなどの有資格者や企業の管理部門に特化した転職エージェントです。
大手上場企業や監査法人、会計事務所(税理士法人)など、公認会計士の幅広いキャリアフィールドをカバーする求人をもとに、公認会計士専門のキャリアアドバイザーがあなたの転職をサポートします。
キャリアカウンセリングや応募書類の添削・作成サポート、面接対策など各種サービスを無料で受けることができるため、転職に不安がある公認会計士の方でも、スムーズに転職活動を進めることができます。

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転職成功事例

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会計士の転職・キャリアに関するFAQ

監査法人から事業会社への転職を考えています。MS-Japanには、自分のような転職者はどのくらい登録されていますか。

具体的な人数をお知らせする事は出来ませんが、より直接的に企業に関わりたい、会計の実務経験を積みたいと考えて転職を考える公認会計士の方が大多数です。 その過程で、より多くの企業に関わりたいという方は、アドバイザリーや会計事務所への転職を希望されます。当事者として企業に関わりたい方は事業会社を選択されます。 その意味では、転職を希望する公認会計士の方にとって、監査法人から事業会社への転職というのは、一度は検討する選択肢になるのではないでしょうか。

転職活動の軸が定まらない上、求人数が多く、幅が広いため、絞りきれません。どのような考えを持って転職活動をするべきでしょうか。

キャリアを考えるときには、経験だけではなく、中長期的にどのような人生を歩みたいかを想定する必要があります。 仕事で自己実現を図る方もいれば、仕事以外にも家族やコミュニティへの貢献、パラレルキャリアで自己実現を図る方もいます。ですので、ご自身にとって、何のために仕事をするのかを一度考えてみることをお勧めします。 もし、それが分からないようであれば、転職エージェントのキャリアアドバイザーに貴方の過去・現在・未来の話をじっくり聞いてもらい、頭の中を整理されることをお勧めします。くれぐれも、転職する事だけが目的にならないように気を付けてください。 今後の方針に悩まれた際は、転職エージェントに相談してみることも一つの手かと思います。

ワークライフバランスが取れる転職先は、どのようなものがありますか?

一般事業会社の経理職は、比較的ワークライフバランスを取りやすい為、転職する方が多いです。ただ、昨今では会計事務所、税理士法人、中小監査法人なども働きやすい環境を整備している法人が出てきていますので、選択肢は多様化しています。 また、一般事業会社の経理でも、経理部の人員が足りていなければ恒常的に残業が発生する可能性もございます。一方で、会計事務所、税理士法人、中小監査法人の中には、時短勤務など柔軟に対応している法人も出てきています。ご自身が目指したいキャリアプランに合わせて選択が可能かと思います。

監査法人に勤務している公認会計士です。これまで事業会社の経験は無いのですが、事業会社のCFOや管理部長といった経営管理の責任者にキャリアチェンジして、早く市場価値を高めたいと考えています。 具体的なキャリアパスと、転職した場合の年収水準を教えてください。

事業会社未経験の公認会計士の方が、CFOや管理部長のポジションに早く着くキャリアパスの王道は主に2つです。 一つは、IPO準備のプロジェクトリーダーとして入社し、IPO準備を通じて経営層の信頼を勝ち取り、経理部長、管理部長、CFOと短期間でステップアップする。 もう一つは、投資銀行などでファイナンスのスキルを身に着けて、その後、スタートアップ、IPO準備企業、上場後数年程度のベンチャーにファイナンススキルを活かしてキャリアチェンジすることをお勧めします。近年はCFOに対する期待が、IPO達成ではなく、上場後を見据えた財務戦略・事業戦略となってきているため、後者のパターンでCFOになっていく方が増えています。 年収レンジとしてはざっくりですが800~1500万円くらいでオファーが出るケースが一般的で、フェーズに応じてストックオプション付与もあります。

40歳の会計士です。監査法人以外のキャリアを積みたいのですが、企業や会計事務所でどれくらいのニーズがあるでしょうか。

企業であれば、会計監査のご経験をダイレクトに活かしやすい内部監査の求人でニーズが高いです。経理の募集もございますが、経理実務の経験が無いことがネックになるケースがあります。 会計事務所ですと、アドバイザリー経験の有無によって、ニーズが大きく異なります。また、現職で何らかの責任ある立場についており、転職後の顧客開拓に具体的に活かせるネットワークがある場合は、ニーズがあります。

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