2026年02月17日

グローバル法務の転職戦略|英文契約・海外子会社対応を強みにする方法

企業の海外展開の深化に伴い、グローバル法務のポジションはますます戦略的な重要性を増しています。

求められるのは、単なる法令遵守の番人ではなく、事業成長を法務面から力強く支えるビジネスパートナーとしての役割です。

本記事は、管理部門・士業の転職に特化するMS-Japanのアドバイザーによる独自知見に基づき、国内法務からグローバル法務へのキャリアアップを成功させるために、企業が求める本質的なスキルと、評価を最大化する戦略を詳解します。

グローバル法務に求められる役割:広範なリスク管理と戦略的関与

グローバル法務の守備範囲は、文字通り世界規模。国内法務と比べ、単なる法的な正しさに加え、各国の商慣習政治・経済状況を踏まえたリスクヘッジ能力が不可欠です。

  • 英文契約審査・交渉:国際取引の慣習やインコタームズを踏まえ、ビジネスの落としどころを見極める能力。
  • 現地法規制調査と対応:進出先のデータ保護規制(GDPRなど)、贈収賄規制(FCPAなど)など、各国の法体系を理解し、事業部門に分かりやすく実行策を提示する力。
  • 海外子会社管理(ガバナンス):現地法人へのコンプライアンス体制の構築・運用、本社への報告体制の確立など、統制を効かせるための仕組みづくり。

同時に、多様な各国の文化や法体系を理解し、尊重する姿勢が、円滑な業務遂行の基盤となります。

法務のキャリアを相談する

企業が重視するスキルセット:役職別で異なる「英語力」の正体

求人票の「ビジネスレベルの英語力」は抽象的であり、役職によって求められるスキル感は大きく異なります。

企業が本当に求めている「隠れた要件」は、英語を使った「法的思考力と実行力」にあります。

スタッフレベルに求められる「理解力・修正力」

単なる翻訳ができるだけでなく、英文契約の内容を深く理解し、契約上自社にとって不利な条件となり得る文言を見抜き、それを適切に修正する実務的な能力が必須です。

管理職(マネージャー以上)に求められる「交渉力・推進力」

上記のスキルに加え、社内外の弁護士、海外子会社、経営層などと対峙するタフな交渉力が求められます。

このレベルになると、英語は読み書きだけでなく、会話もビジネスレベルで、プロジェクトを推進するリーダーシップが高く評価されます。

企業が求めているのは、リスクをマネジメントしながら「アクセルを踏ませる法務」を実現できる人材です。

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評価される実務経験の具体例:評価を最大化する「エピソード構成」戦略

転職に成功する候補者は、単に「契約書をチェックした件数」を並べるだけでなく、法的思考の深さリスク回避のプロセスを具体的に語れる点に決定的な差があります。

【最重要】成功に導くエピソード構成の戦略

企業が評価するのは、契約書を「チェックした件数」ではなく、「法的思考の深さ」です。

単なる実績の羅列で終わらせず、以下の要素を詳細に語れるよう、準備してください。

  • 修正・交渉が必要となった論点
  • なぜその条項がリスクと判断したのか(法的思考)
  • 海外の慣習・文化を踏まえ、どのように交渉し、〇〇という具体的なリスクを回避したのか

具体的な業務経験例

  • 戦略的な英文契約交渉:難しい論点を含む国際取引において、自社の利益を最大限に守る交渉戦略の立案と実行に貢献した経験。
  • 海外M&A・JV設立対応:クロージングまでのリーガルDD対応や、契約書(SPA、JV契約など)のドラフト・交渉への具体的な関与。
  • 子会社ガバナンスの経験を転用:海外子会社管理経験がなくとも、国内子会社へのガバナンス強化、親会社側から見た子会社の契約法務などの経験は活かせます。 これに英語力が加われば、「グローバルでも応用可能」と評価される可能性があります。

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キャリアアップの方向性:高まる「データプライバシー法務」の市場価値

グローバル法務の経験は、その後のキャリアにおいて非常に大きな資産となります。

専門職・管理職へのステップアップ

専門職や管理職へのステップアップとしては、外資系企業・大手メーカー・商社のリージョナルカウンセル(地域統括法務)や、海外展開を進める日系企業の法務リーダー職などが挙げられます。

市場価値が急上昇するニッチな専門性

特にデータプライバシー法務に関する経験は、現在プラス評価を得られる傾向が非常に高まっています。

情報漏洩は企業の信頼性を大きく損なうため、各社が組織体制・システム強化を急務としており、この分野の専門知識を持つ人材の市場価値は爆発的に高まっています。

知識への投資

MBA(経営学修士)や、国際取引法、知的財産権などの専門的な学習は、法務スキルを「経営戦略」と結びつける力を裏付けます。

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まとめ:問われるのは「海外事業を理解し動かす力」と「エピソード」

グローバル法務への転職は、高度な専門性実践力の両方が問われる領域です。

これからの市場で最も求められるのは、「英語力を武器に、リスクをコントロールしながら海外事業を理解し動かす」ことができる人材です。

転職活動においては、単なる業務内容ではなく、「あなたのリーガル・アドバイスが、海外事業の〇〇というリスクをどのように回避し、プロジェクト成功に貢献したか」を具体的で説得力のあるエピソードとして語れるように、経験を棚卸しすることが成功への鍵となります。

グローバル法務への戦略的な転職活動は、MS-Japanにお任せください。

あなたの専門性と「動かす力」を最大限に評価する企業をご紹介し、キャリアアップを徹底サポートいたします。

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この記事を監修したキャリアアドバイザー

森澤 初美

カナダ州立大学卒業後、新卒でMS-Japanへ入社。求人企業側の営業職を経験した後、2014年にキャリアアドバイザーへ異動。
2016年からは横浜支社にて神奈川県内の士業、管理部門全職種を担当し、現在は関東全域の士業、管理部門全職種を担当。

経理・財務 ・ 人事・総務 ・ 法務 ・ 経営企画・内部監査 ・ 外資・グローバル企業 ・ 会計事務所・監査法人 ・ 役員・その他 ・ IPO ・ 公認会計士 ・ 税理士 ・ USCPA ・ 弁護士 を専門領域として、これまで数多くのご支援実績がございます。管理部門・士業に特化したMS-Japanだから分かる業界・転職情報を日々更新中です!本記事を通して転職をお考えの方は是非一度ご相談下さい!

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