2025年04月30日

人事のよくある退職理由は?伝え方や転職活動を成功させる秘訣など

人事も他の職種と同様に、現在の環境や希望する働き方によって退職理由は様々です。
退職理由は面接で聞かれることが多いため、どう伝えるべきか悩む方も多いのではないでしょうか。
特に、ネガティブな理由で退職する場合は、企業側にマイナスな印象を与えないように伝え方を工夫する必要があります。

この記事では、現在の職場を離れようと考えている人事向けに、人事のよくある退職理由や伝え方、転職活動を成功させる秘訣をご紹介します。

人事の退職理由:人間関係・社風

職種・業種問わず、会社の人間関係に悩んで転職する人は、数多く存在します。
表向きはそうでなくても、本音では社内の人間関係が嫌で転職を検討するケースは多いものです。
人事は、他部署から人間関係で相談を受ける立場であるため、よりストレスを感じやすいといえます。
「ヒト」に関わる人事の仕事は、時に嫌われ役を引き受けることもあり、転職した人から「対応が難しく、心身ともに疲弊してしまった」という声も聞かれます。

また、人事はその職務上、中立な立場を維持しつつ会社の方針を伝える必要があります。
自分の立ち居振る舞いが社内の人間関係に影響を及ぼすことも想定し、常に模範となるべく行動しなければなりません。
こうした「目に見えないプレッシャー」を抱え続けることで、心理的に追い込まれ、最終的に転職を考えることがあります。

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人事の退職理由:給与・評価

現在勤めている職場の待遇・年収に対する不満も、人事の転職理由としてよくあります。
人事は、実績が評価されにくい職種の一つであり、営業職・販売職のように数値化できる目標を立てるのが難しいものとされています。

画期的な人事制度の構築やHRテックの導入など、目に見えて分かりやすい改革を実践できれば評価は高まるかもしれません。
しかし、そのような大掛かりな改革を実現するのは、なかなか難しいものです。
そのような現実に直面した結果、年収アップを狙って、より高く評価される会社を探し転職活動を始める人は少なくないようです。

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人事の退職理由:スキルアップ・キャリアアップ

人事としてキャリアアップするには、昇進して管理職の道を目指すのが一般的です。
人事に求められる「優秀な人材を確保する」・「適材適所に配置する」という業務自体は、どの会社でも求められていることであり、与えられた条件は違ってもミッションは同じです。
新卒採用から人事のキャリアを始めた場合、中途採用・新人研修を経験した後、採用・研修の企画段階に携わるケースが多いです。
管理職ともなれば、採用人数等の目標達成、評価制度の策定・更新、採用や社員教育などに関する部分まで細かく規定を設けることになります。

人事の管理職ポジションは、必然的に会社をよく知る人材が求められることが多いです。
よって、会社の内情を知る機会や、必要に迫られて得た知識・経験は豊富になる反面、それがどの会社でも通用するものかどうかは不透明です。
誰もが幹部にはなれるわけではないので、十数年勤務して役職に就けないのであれば、別の会社で実力を試したいと考えるのは自然なことです。
そのため、新たな環境での成長を望み、転職を検討する人も少なくありません。

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「退職理由」と「転職理由」の違い

人事が転職活動に臨むにあたり、「退職理由」と「転職理由」の違いを把握しておくことは、重要なポイントの一つです。
なぜなら、面接官がそれぞれを分けて知りたいと考えるのには、相応の理由があるからです。

以下、それぞれの違いについて解説します。

退職理由とは

退職理由とは、主に「現在の職場または以前働いていた職場を離れた理由」のことを指し、面接官は退職理由から次のようなことを知りたいと考えています。

  • ・現在働いている職場につき、応募者がどんな不満を抱えているのか
  • ・人間関係の不和など、仕事内容やキャリア以外の理由で転職を考えていないか

もし、退職理由で応募者があげた不満について、自社で解決できる道筋を提案できない場合、面接官は採用を控える可能性があります。
また、応募者が人間関係の不和を前面に出す形で転職理由を伝えてしまうと、面接官は「自社でも同じような問題で退職してしまうのではないか」と不安に思うかもしれません。

転職理由とは

転職理由とは、主に「応募先で働きたい理由・実現したい目的」などのことを指し、面接官は転職理由から次のようなことを知りたいと考えています。

  • ・自社に期待していること
  • ・応募者のキャリアプランとのマッチング

応募者としては、自分が将来応募先で実現したいこと・ビジョンへの共感などを伝えられると、応募先に良い印象を与えられるでしょう。
新たな環境で働くことへの好奇心、経験を積んで戦力になることへの意欲をアピールする上でも、転職理由は重要な根拠となります。

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退職理由はポジティブに伝えよう

基本的に、現職に不満がなければ誰もが退職しないはずですから、退職理由を採用者・面接官に伝える時点ではどうしてもネガティブに捉えられがちです。
そのため、応募者としてはできる限り“ポジティブ”な伝え方を意識しましょう。

ポジティブな退職理由を考える際は、直接的な願望や現職以前の悪い面などを盛り込まないよう、表現を工夫する必要があります。
例えば、次のような言い回しをイメージすると、応募先にポジティブな印象を与えられるでしょう。

例文①:人間関係

以前働いていた職場では、個々の目標達成が重視され、部署内の連携が限られていました。
しかし、私は綿密な情報伝達と知識共有が不可欠と考えており、組織構築及び改善を提案しましたが部署方針で現状維持となりました。
そのような中、他メンバーとの間に意識のズレを感じるようになり、チームワークを重視する職場で働いた方が自分の強みを活かせるのではないかと考え、退職を決断しました。

単に「人間関係が嫌だ」「上司が自分の話を聞いてくれない」と伝えるだけでは、応募先に「この人は自分の都合を中心に考えるのではないか」と判断されるおそれがあります。
よって、自分が環境改善等に努力したこと、その上で環境が変わらなかったことなどを説明すると、説得力のある退職理由を作成できます。

例文②:給与・評価

前職では人事として8年間勤務し、昨年は中途採用業務の効率化・残業時間削減をミッションに掲げ、採用管理システムの導入など実績を積んでまいりました。
しかし、それが給与・待遇といった形で反映されていないと感じ、子供が高校受験を控えていることもあり、自身の努力が適切に評価される環境で、より高いモチベーションで仕事に取り組みたいと考えています。

こちらも「給与が安い」や「上司が評価してくれない」といった言葉だけでは、厳しいようですが面接官には言い訳程度にしか聞こえないでしょう。
給与・評価に対する不満を述べる際は、自分がどのような実績を残したのか端的に説明した上で、退職を決断した旨を述べるのが最適解です。

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人事が転職を成功させる秘訣

人事が転職を成功させる秘訣

人事担当者が転職活動に臨む場合、採用担当者・面接官も「同業者」となるため、やや厳しめに評価されるものと考えて準備することをおすすめします。
具体的には、次のポイントを押さえて転職活動を進めることが、転職成功の秘訣です。

転職で叶えたいことを明確にする

大前提として、転職により自分がどのような未来を手に入れたいのかについては、しっかり熟慮するようにしましょう。
この点が不明確だと、せっかく転職に成功しても、将来後悔する可能性があります。

  • ・なぜその応募先を選んだのか
  • ・その応募先で働くことにより、自分は何を叶えられるのか
  • ・採用された暁には、自分はどのように組織に貢献できるのか

これらの点について、十分に考え抜いてから応募先を決めると、応募先が納得のいくアピールをすることにつながります。

企業の情報を細かく調べる

人事の業務内容は、企業によって変わってくるため、求人情報や転職エージェントから得られる情報などをチェックして、企業情報をしっかり確認しておきたいところです
分かりやすい例をあげると、大企業は採用・労務・評価といったように任される業務が細分化されていますが、中小企業の場合は人事の仕事を総務が担当することも珍しくありません。

前職で経験した業務内容によっては、自分の能力を十分に活かせない可能性があります。
ミスマッチを避けるためにも、応募予定の企業の情報は、正確かつ詳細に調べ上げましょう。

退職理由と志望動機は「一貫性」を意識

退職理由は、志望動機を考える上で根拠となる情報の一つです。
そのため、退職理由と志望動機の間には、一貫性を持たせることが大切です。

転職することを決意するプロセスの前には、おそらく「○○だったら転職しようとはしないだろう」という何らかの事情があるはずですから、その点を退職理由・志望動機に盛り込みます。
例えば「転勤・異動の話がなかったら転職することを決めていない」など、自分なりに筋の通った理由を考えましょう。

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人事の転職も専門エージェントの活用がおすすめ

人事が転職する際も、転職エージェントを活用して第三者の意見を取り入れながら進めることをおすすめします。
特に、人事特化型のエージェントを利用すると、希望条件を満たす転職先をみつけやすくなるでしょう。

管理部門・士業特化型転職エージェントとして35年以上の実績を持つ「MS-Japan」では、人事に精通したキャリアアドバイザーによる数多くのサポートを受けられます。

希望条件にマッチする求人紹介のほか、応募書類の添削、面接対策、日程調整なども任せられるため、限られた時間を有効に使うことができます。
また、非公開求人の割合が90%となっており、「MS-Japan」を利用した方だけが応募できる求人も数多く取り扱っています。

管理部門・士業特化型転職エージェントだからこそ、各業界の人事のキャリア・転職に関する情報も把握しており、より具体的なキャリアプランの提案や情報提供も可能です。
ぜひお気軽にご相談ください。

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人事の転職成功事例

転職エージェントを活用すると、一人で転職活動を進める場合に比べて納得のいく転職を実現しやすくなります。
以下、「MS-Japan」を利用して、人事の転職に成功された方の事例をご紹介します。

実務経験を活かしつつ、未経験の業務を経験できる環境への転職

  • Sさん(40代・女性)
  • 転職前:事業会社
  • 転職後:外資系企業

Sさんは、前職において給与計算・社保手続きなど人事労務の業務に携わっていましたが、総務業務のウエイトが増えたことから労務に注力すべく転職を決意されました。
応募先選びに迷う中、MS-Japanとのやり取りを通して「実務経験を活かしつつ未経験業務にもチャレンジできる」環境への転職という方針を固め、最終的には外資系アーリーステージ企業の労務事務への転職に成功されています。

採用以外の幅広い経験を積むために転職

  • Oさん(30代・男性)資格:TOEIC700点
  • 転職前:グロース上場サービス業界
  • 転職後:プライム上場老舗専門商社

Oさんは、未経験から人事・採用担当として5年間勤務する中、今後のキャリアを見据えた際に自分の専門性を広げたいと考え、労務管理など幅広い経験が積める職場への転職を希望されていました。
労務未経験であること、結婚をしていること、30代で2社目であることなどを理由に、多少の年収ダウンを覚悟して腰を据えて働ける環境を探した結果、財務基盤・教育体制が整った老舗専門商社への転職に成功されています。

会社軸ではなく「自分軸」で安定性を担保するために転職

  • Aさん(30代・女性)
  • 転職前:安定している数千名規模の事業会社
  • 転職後:成長中の数百名規模の事業会社

Aさんは、部署異動が決まったことを機に、引き続き人事としてキャリアを構築すべく、転職を決意されました。
新卒採用・中途採用・新入社員研修といった幅広い経験やお人柄が評価され、中堅企業・成長企業2社から内定を獲得しましたが、先進的な採用手法を駆使して優秀な人材を獲得している成長企業に魅力を感じ、ご自身のスキルアップによりキャリアの安定性を担保すべく、採用ポジションへの転職を決断しました。

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まとめ

人間関係や給与、スキルアップなど、人事が転職を検討する理由は数多く存在しています。
どのような理由であっても、転職時は単なる自分語りにならないよう、応募先に期待感を持たせられるような退職理由を考えることが大切です。

また、自分が納得できないような理由で転職する場合であっても、退職理由はできる限りポジティブに伝え、面接では一貫性のある説明を意識しましょう。
転職活動に少しでも不安を感じたら、転職エージェントのキャリアアドバイザーに相談することをおすすめします。

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この記事を監修したキャリアアドバイザー

横山 千里

大学卒業後、ドレススタイリスト、ウェディングプランナーの経験を経て、MS-Japanへ入社。
キャリアアドバイザーとして人事・総務・社会保険労務士を中心に担当。

経理・財務 ・ 人事・総務 ・ 社会保険労務士事務所 を専門領域として、これまで数多くのご支援実績がございます。管理部門・士業に特化したMS-Japanだから分かる業界・転職情報を日々更新中です!本記事を通して転職をお考えの方は是非一度ご相談下さい!

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